パソコンで患者に説明をしている医者

朝起きた時や、夜寝る前、または食事をした後などに感じる喉の違和感。喉に痰が絡んでしまうような症状、そんな経験はありませんか。気にしてないけど実はそうだった。なんて方も多いのではないでしょうか。今回は食後に痰がからむその原因と対処法をご紹介します






食後に痰がからむのはなぜ?その5大原因と対処方法とは


1)痰にも種類がある?痰の7つの種類と特徴の違い

痰(たん)とは、肺・肺に繋がる気道(気管、気管支など)から分泌される粘液のこと。実は、私たちの体内で痰は常に作られています。ですが、通常は分泌量も少ないため、知らない間に胃の方へ流れおちています。なので気付かないことが多いのです。

しかし、細菌などの「異物」が体内に入ってきた時、肺や気道がその異物に対抗するために、多くの痰を出します。その痰に異物を絡ませ、口から体外へ吐き出そうとすることを「人間の生態的防御反応」と呼ぶのです。したがって、「痰が出る」ということは、体内に何かが進入し、それを身体が拒んでいる状態と言えるのです。侵入した物質によって痰の色に変化が起きます。

(1) 膿性の白黄色~淡黄色

・最もよくみかける痰

・細菌性感染症を示唆

(2) 膿性の緑色

・緑膿菌などが産出する色素による色

・古い膿を含む

(3) 膿性のさび色

・膿に少量の血液が混入してみえる色

(4) 粘液性の透明~白色

・ウイルス性などの感染が多い

(5) 泡沫性のピンク色

・肺毛細血管から漏出した血液と肺胞の空気が混ざり、ピンク色の泡沫状となる

(6) 漿液性の透明~白色

・さらさらした透明なものが多い

(7) 血痰の茶色、暗赤色

・血線を引いたものは咽頭性や喉頭性多い

・全体的に赤い痰は下気道性が多い

2)なぜ食後に?食後に痰が絡む5大原因とは

(1)食事中の水分不足

人の体の70%が水分で構成されています。食事中の水分が不足すると、体内の水分の不足してしまいます。水分が不足してしまうと、「喉の乾燥を守るために痰が出る」「痰の水分が減り、固くなる」という症状が出てきます。食事をしながらの水分補給を意識しましょう。

(2)食べ過ぎによる胃酸の上昇

食べ過ぎてしまった時、胃は全部を消化しようと胃酸を大量に分泌します。その結果、大量に出た胃酸の一部が喉を通り上がってきてしまい、喉を傷つけてしまうのです。それを防ぐ為に痰が出ます。

(3)口呼吸

口呼吸をすると乾燥してしまい、喉を傷つけやすくなります。喉が乾燥すると細菌や風邪になりやすいので痰という粘膜を多くだして防ごうとします。

(4)嚥下障害初期

おじいちゃんおばあちゃん世代の人がなりやすく注意が必要な障害で、食べ物が誤って肺に入ってしまい、肺炎を起こすこと。肺炎になると風邪を引いたように痰が出ます。近年では、年配の方だけでなく若い世代にも多いと言われています。その理由の1つとして、ファーストフードなど柔らかい物をよく噛まずに食べることで嚥下機能が低下してしまう為と言われています。

(5)ストレス

ストレスがたまると胃の調子が悪くなる経験はありませんか?ストレスにより、胃酸が多く分泌され、胃や食道を守ろうとして痰が出ると言われています。

3)自分でできることは?症状へ試したい対処方法とは

(1)水分補給

普段の生活の中で、尿や皮膚からの水分の蒸発および呼吸によって、1日に約2.5リットルもの水分を身体から失っています。これに対して、飲み物や食べ物から入る水の量も、1日あたり約2.5リットルに調節され、体液はいつもバランスが保たれています。食事から水分を摂取することも出来るので、2リットル前後を目安にこまめに水分補給を行いましょう。

(2)腹八分目を心がける

暴飲暴食をしないことで胃への負担を減らすことが出来ます。そうすることで胃酸の分泌を抑えることができます。食後の痰への対処はもちろん、肥満などの生活習慣病予防にもつながります。

(3)鼻呼吸を意識する

風邪を引いた時や鼻づまりの時は口呼吸になりやすいです。また、寝ている時など気づかない内に口呼吸のみになっていることも。加湿器やマスクを使用し、乾燥しないように工夫することで喉の乾燥を最小限に抑えることが出来ます。口呼吸ができない原因の1つは「鼻呼吸ができないこと」鼻づまりの原因以外にも、歯並びによる噛みあわせや顔回りの筋肉が原因で口呼吸がしづらくなることも考えられます。その際は、耳鼻科や矯正歯科を診察してみましょう。

(4)いろいろな食材をよく噛む

手軽なファーストフードに偏らず、野菜など歯ごたえがあるものをよく噛んで食べましょう。よく噛むことで口回りの筋肉を鍛え、嚥下機能の低下を防ぐことが出来ます。また、噛むことで満腹感が得られるので食べ過ぎを防ぎ、(2)で挙げた腹八分目も意識しやすくなります。

(5)自分にあったストレス発散を見つける

カラオケやドライブ、ストレッチなど自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。アロマやリラックスできる音楽鑑賞などは自律神経を整えることも出来るのでおすすめです。

※脂っこいものを食べた後に痰が絡む場合は、胃に関係する病気の可能性が高くなります。






4)症状が続く場合は注意!考えられる病気

(1)逆流性食道炎

体質的に粘膜が弱い人や喫煙者、食生活が乱れているとかかりやすく、食後に胃酸などが食道へ逆流することで粘膜が傷つき、痰が絡むようになります。また、ストレスが原因の一つになっている可能性もあるので、診察を受けることで安心でき、精神的な負担を減らせるのであれば、早期に医師に相談することも必要です。

5)症状が続く場合は注意!痰が絡む症状への検査・治療方法

(1)検査方法

総合病院や診療所でも受信することは出来ますが、内科、呼吸器内科を受診することをおすすめします。具体的な検査内容は、聴診器で胸の音を聞いてもらう「聴診」、胸部レントゲン撮影をし、気管支の状態や肺の状態などを調べることができる「レントゲン」、胸部をCT検査し、異常などを調べる「胸部CT検査」、採血して、血液中の成分を検査する「血液検査」を行い、検査します。

(2)治療方法

大きく分けて、処方された薬を飲む「薬物療法」と「手術」の2つに分けられます。

6)日常生活から予防を!食後に痰が絡む症状への予防習慣とは

(1)生活習慣を見直す

暴飲暴食、睡眠不足、運動不足など日々の生活習慣を見直してみましょう。

(2)食事の内容を見直す

脂っこいものに偏っていないか、柔らかいものばかり食べていないか、少しでも思い当たるものがある場合は食事内容を見直してみましょう。様々な食材をよく噛んで食べることで、予防をすることができます。

(3)こまめに水分補給を行う

一般的に水分補給は、喉が渇いてからでは遅いと言われています。喉が渇く前に、少量を複数回に分けて補給しましょう。

(4)ストレスをため込まない

ストレスは万病の大敵。自分に合ったストレス発散方法を見つけ、ため込まずに発散する方法を見つけましょう。






今回のまとめ

1)痰にも種類がある?痰の7つの種類と特徴の違い

2)なぜ食後に?食後に痰が絡む5大原因とは

3)自分でできることは?症状へ試したい対処方法とは

4)症状が続く場合は注意!考えられる病気

5)症状が続く場合は注意!痰が絡む症状への検査・治療方法

6)日常生活から予防を!食後に痰が絡む症状への予防習慣とは