腹痛でベッドで寝ている女性

お尻の穴に痛みを感じた事はありませんか?突然に痛む・慢性に痛む・排便時に痛む・座ると痛む..など。様々なシチュエーションと痛みの種類があります。精神的な事が原因になったり病気が隠れている場合があるので痛みの原因を知っておく事が大切です。 






お尻の穴が痛いのは病気?試したい対処法と6大原因とは


1)お尻の穴が痛くなる場合の5つの種類と症状の違い 

(1)「ズキューン」「キューッ」とする痛み 

数十秒から数十分間、突然痛みがあらわれ、治まります。 特に夜中や明け方という睡眠中に起こる事が多く、痛みの程度は激痛と言われています。 お尻の穴というより、その奥に痛みが現れるのが特徴です。 

(2)「ズキン」とくる痛み 

昼夜問わずズキンとした痛みが一瞬現れます。 イス等に座った瞬間に痛みが発生しやすいです。これもお尻の穴の奥に痛みを感じます。便やガスを排出すると痛みが治まる場合があります。 

(3)「ヒリヒリ」「チクチク」した痛み 

排便後等から痛みが現れます。お尻の穴に疼痛や鈍痛感じ、しばらく続きます。 

(4)痒みを伴う痛み 

ピリピリ・チクチクしたような痛みを常に感じ、お尻の穴を掻きたくなる痒みを伴う場合があります。 

(5)異物感 

お尻の穴に異物感を感じ、痛みや出血を伴います。 

2)何が原因?お尻の穴が痛い場合の6大原因とは 

(1)神経 

直腸のそばにある神経が痛みを発生する事で、お尻の穴に痛みを感じてしまいます。 

(2)筋肉 

肛門挙筋という肛門の周囲にある筋肉達がけいれんを起こす・筋肉が肥厚している等が原因で、お尻の穴の奥にある直腸に痛みを感じます。 

(3)直腸の圧迫 

直腸やその付近に子宮内膜症の病変があると、生理中や排便時に痛みが現れます。 

(4)皮膚の炎症 

痔や湿疹等の炎症により、痛みや痒み・出血等を発症します。 

(5)精神的なもの 

ストレス等の心因性な事で痛みを発症します。検査をしても異常が見られない事が特徴です。 

(6)肛門の病気 

性病や癌が原因で、痛みや痒み・出血等を発生する場合があります。 

患者の問診を行っているドクター

3)試せる応急処置はあるの?続く症状への対処方法とは

(1)安静 

お尻の痛みが肛門の奥に感じる場合は、お尻の筋肉や神経を休ませる為に安静にします。 膝を曲げて横になり、リラックスしてしばらく安静にしましょう。 

(2)冷やす 

肛門の皮膚の炎症が原因で痛みを感じる場合は、冷やしてあげると痛みが軽減します。 患部が腫れていると熱を持っている可能性があるので、冷やして炎症を抑えてあげましょう。 

(3)温める 

肛門に炎症が見られない場合は、肛門付近の筋肉が緊張して痛みを発生している可能性があります。 半身浴等でお尻を温めて筋肉をほぐしてあげましょう。 炎症を温めたり、お尻の筋肉の緊張を冷やしたりすると症状が悪化してしまいます。 自己判断が難しい場合は医療機関を受診して、正しい治療を受けてください。 

4)これって何かの病気なの?病気かどうかの判断基準とは? 

(1)痛みが続く・痛みが酷い 

慢性的に痛みが酷かったり痛みが続く場合は日常生活に支障をきたすので、治療が必要になります。 

(2)化膿している 

お尻の穴が化膿している・出来物がある等の場合、薬物治療や手術が必要になります。 

(3)排便が困難・出血が多い 

お尻の穴に裂傷があり出血が多い・うっ血して腫れる等の症状があると、排便が困難になり慢性の下痢や便秘になる場合があるので治療が必要になります。 

(4)お尻の穴に違和感がある 

お尻の穴にしこりがある・お尻の穴から異物が出ている等の場合はすぐに医療機関を受診してください。 






5)症状が続く場合には注意・・!考えられる8種類の病気とは 

お尻の痛みを感じる場合、主に肛門科で治療を行います。 

(1)消散性直腸肛門痛 

直腸のそばにある仙骨神経が痛みを発生し、それにより肛門付近にも痛みを生じます。 直腸と仙骨の間に麻酔注射・仙骨に神経ブロックの注射等を行い、痛みをとる治療が行われます。 しかし、痛みをとる一時的な治療法なので、長期間かかる場合があります。 

(2)肛門挙筋症候群 

肛門挙筋という筋層が、加齢やストレス等でが原因で痙攣や肥厚を発症し、肛門付近に痛みを生じます。 運動不足や食生活を改善し、生活習慣を整える事で痛みは軽減されていきます。 重症の場合は、お尻の筋肉に高電圧を流す電気治療が行われたり、手術で肛門挙筋の一部を切除する場合があります。 

(3)子宮内膜症 

子宮内にできる内膜が、直腸自体や直腸と子宮の間に発生すると、性交痛・排便痛・お尻への衝撃(座る時等)で肛門痛が現れます。 肛門に疾患があるわけではないので、肛門の奥に突き上げるような痛みを感じます。 この場合の治療は肛門科ではなく、婦人科で行われます。 生理の量を減らし内膜症が進行しないようにするホルモン治療が行われます。 症状が酷い・卵巣に大きな腫瘍ができている等の場合は、手術で病変を取り除きます。 

(4)肛門周囲膿瘍 

体調不良等で下痢が続くと、肛門の皮膚と粘膜に大腸菌が侵入・感染して膿が発生します。それが肛門に広がってしまうと肛門周囲膿瘍になります。 悪化すると膿が皮膚を突き破って穴を開けてしまいます。そこから膿が漏れ出している状態を「痔ろう」と言います。 膿瘍を切開して膿を取り出す方法と、炎症を抑える抗生物質や鎮痛剤を使用する薬物治療があります。 治療を行って改善されたと思ってもまた繰り返す場合は、痔ろうになっている可能性があります。 

(5)肛門周囲湿疹・肛門掻痒症 

「肛門周囲膿瘍」の手前の症状です。 肛門またはその周囲を不潔にしているとあらわれる症状です。痒みが発生し、治りかけても患部を掻いて症状がぶり返す事があります。 痒みと炎症を抑える薬物治療が行われ、悪化しないように早めに治療する事が大切です。 

(6)痔 

排便による裂傷や、力みすぎにより患部が炎症してうっ血して、痛みや出血が発症します。 病院では塗り薬の処方や患部の切除等の治療が行われます。 

(7)心因的なもの 

どこにも異常が見当たらず、治療法がない疾患です。 痛みがある事が苦痛になり、気にし過ぎて余計に症状が悪化してしまいます。 心因性の肛門痛の場合、舌にも痛みを感じる場合があります。 検査を受けたのに異常が見当たらない場合は、痛みの専門である「ペインクリニック」を受診して痛みの原因を追究する方法もあります。 

(8)性病や癌 

・尖圭コンジローム

お尻の穴に小さな出来物が出来る性病です。進行すると数が増えて化膿し肛門がボコボコになります。 皮膚科・肛門科・性病科等を受診し、塗り薬による治療や切除する手術が行われます。 性交や粘膜の接触等で感染するので、パートナーと一緒に治療する事が大切です。 

・肛門癌

皮膚がんの一種で、痔ろうやコンジロームの悪化が原因とも言われています。 肛門にしこりができ、出血や痛みが現れます。一見すると湿疹やおできに間違われるので、誤診される可能性は低くありません。 手術で切除する方法が原則で、癌の種類が進行癌であった場合は人工肛門が必要になります。 

6)日常生活から改善を!お尻の穴が痛い症状への予防習慣 

(1)ストレスや過労に気を付ける 

日常から神経や筋肉を刺激し過ぎない為に、適度な休息やストレス発散を心掛けてください。 運動不足になってお尻の筋肉が衰退する事がないよう、適度な運動も行うようにしてください。 

(2)お尻を清潔に保つ 

排便によりお尻の穴には菌が繁殖しやすくなります。排便後のお尻の処理はきちんと行い、清潔な下着を身につけるようにしましょう。 また、肛門を拭き過ぎる事もよくありません。皮膚が傷ついて菌が感染しやすくなってしまうので気を付けましょう。 

(3)お腹の調子を整える 

便秘で長時間トイレできばったり、下痢で肛門の皮膚に負担をかけると、炎症を起こしやすくなります。 普段からお通じがよくなるように、バランスの取れた食事の接種を心掛けてください。 またアルコールの取り過ぎは、腫れている患部をうっ血させるうえに、下痢になる可能性があるので注意してください。 

(4)体を冷やさないようにする 

冷えは血流を悪くしてしまうので、肛門付近の筋肉にも悪い影響をあたえます。 冷える場所では下半身を覆う等して温めるようにし、日頃から運動を行って血行を促進させるようにしましょう。 






今回のまとめ 

1)お尻の穴が痛くなる場合の5つの種類と症状の違い 

2)何が原因?お尻の穴が痛い場合の6大原因とは 

3)試せる応急処置はあるの?続く症状への対処方法とは

4)これって何かの病気なの?病気かどうかの判断基準とは? 

5)症状が続く場合には注意・・考えられる8種類の病気とは 

6)日常生活から改善を!お尻の穴が痛い症状への予防習慣