患者の治療を行う看護師

小さい頃はかけっこして転んでしまって、よくかさぶたをつくったものですよね。そんな、かさぶたですができたらなかなか治らないなんてことも・・はがしたりしていないでしょうか。今回はかさぶたがなかなか治らない原因や対処方法、考えられる病気にもふれてご紹介をします。






かさぶたが治らないのはなぜ?気になる3大原因と治療方法


1)どんな種類がある?かさぶたの種類と症状の違い

(1)ケガなどの傷によってできるかさぶた

例えば、転んで擦りむいたときなどにできる、傷によるかさぶたがあります。このかさぶたの場合、一番の役割として止血の役割があります。かさぶたが傷口を守る役割を果たします。

(2)脂漏性皮膚炎によってできるかさぶた

頭を掻いていたら白いかさぶたのようなものが取れた!というようなことはありませんか?脂漏性皮膚炎によってできるかさぶたの場合、このようなことが起きます。普通のかさぶたは傷を治すためにそこを保護するためにできるのですが、それとは違っていて傷を治すためにできているものではないのです。頭にできるものですが、頭皮で過剰に分泌された皮脂が固まってしまいできてしまう、皮脂の塊ということになります。脂漏性皮膚炎により皮膚が炎症を起こしてしまい、掻き毟ってしまうことによって傷になり、かさぶたになる可能性もあります。

2)何が原因?かさぶたが治らない場合の3大原因とは

(1)痛みとかゆみとの錯覚

治りかけのかさぶたがかゆくなることはありませんか?そう感じるのは、治っているからではなく、それまで痛みとして感じていたものがかゆみに変化してしまい、そのかゆみから掻いてしまいかさぶたをはがしてしまう可能性があるからです。

(2)かさぶたが割れてしまう

かさぶたって硬いですよね。血の塊だと感じている方もいるかもしれませんが、実はいろんな身体の自然治癒力によって出てくる体液が固まったものになります。しかし、これは硬いので、関節にできた場合などは曲げ伸ばしなどを行った場合に亀裂が走り、また切れてしまう場合があります。

(3)気になってはがしてしまう

かさぶたができると、いろんなことが起こります。今までお話ししたようにかゆみが出てしまう、亀裂が入る、など。ですが、気になりませんか?どうしても気になってしまい、その存在が邪魔になることによって、無理にはがしてしまうことも少なくはないはずです。少し前はかさぶたははがした方が早く治ると言われていたこともありますが、かさぶたを無理にはがすことによって治りにくくなります。

3)試せる応急処置はある?治らないかさぶたへの対処方法とは

(1)かさぶたのかゆみを取り去る

かさぶたのなかなか治らない理由にかゆみが出るというものがあります。そのかゆみを取り除くことが一番手っ取り早い応急処置と言えます。かゆみを治めるためにまずはかさぶたを冷やすことが第一と言えます。かゆみを冷やすことによって、感覚を麻痺させてかゆみを抑えることができます。実際そうなんですが、かゆみが起こった場合のほとんどは冷やすことによってその症状を緩和できます。

(2)長時間冷やすことは危険!

冷えないから、冷たさを感じないからと言って長時間冷やしすぎるのもよくありません。周りの皮膚が凍傷になる危険もありますし、何にも感じなくなってしまいます。適度に冷やすようにしましょう。

(3)かさぶたに薬を塗る

かさぶたに効く塗り薬はないのですが、それ以上ひどくならないように炎症を抑えるものや殺菌消毒の手助けをしてくれる成分の入った塗り薬を塗るのも一つの手です。軟膏タイプのものが特におすすめで、鎮痛作用のあるものなどもあるのでかゆみからかさぶたを掻き毟って傷つけてしまうことも少なくなるでしょう。

(4)かさぶたをはがさないために保護をする

とにかくかさぶたを無理にはがさないために保護をすることが大切です。絆創膏で保護したり、ガーゼで保護をすることによって、無理にかさぶたをはがすということはなくなると思いますので、何かで保護をすることも必要です。

※かさぶたができたときと同じ症状として出てくるのが、かゆみ、みずぶくれです。それにかさぶたができてしまうと何種類かの病気の可能性が疑われます。かさぶたができて、時間が経つとかゆみがでてくるというのは普通なのですが、その時に水ぶくれができたりしてしまっては、何かの病気やほかのケガの可能性がありますので、気を付けてください。






4)症状が続く場合に・・考えられる7種類の病気とは

(1)とびひの可能性

主な症状としては、かゆみや水ぶくれ、かさぶたが治らないというものがあります。とびひは子どもさんに多く見られます。ぶどう球菌や連鎖球菌など、細菌が皮膚に感染して水ぶくれができるものです。原因としては湿疹や虫刺されなどが原因になる場合もあります。とびひは皮膚同士が触れると感染する恐れもあるので注意が必要です。

(2)皮膚炎

主な症状として紅斑、水ぶくれ、かゆみ、皮疹があります。皮膚がかぶれて炎症がおこる病気です。原因としては外部刺激、遺伝もあります。湿疹も呼び方が違うだけで、特別な区別はありません。

(3)接触性皮膚炎

主な症状としては皮疹、紅斑、水ぶくれ、丘疹、かゆみがあります。原因がはっきりしている皮膚炎で、原因となるものが皮膚に接触し発症します。非アレルギー性のものと、アレルギー性のものがあり、非アレルギー性のものは触れれば誰にでも発症、アレルギー性のもはアレルギー体質の人が原因となるものに触れた場合に発症します。

(4)貨幣状湿疹

主な症状として皮疹、紅斑、水ぶくれ、かゆみ、むくみがあります。貨幣のような丸い皮疹が出てくる病気でス。細菌感染を伴っているので早期の発見が重要で、患部をひっかくなどして刺激を与えると症状が悪化する場合があります。

(5)日焼け

症状としては、赤くなる、皮膚のヒリヒリかん、皮膚の痛み、かゆみ、むくみ、水ぶくれ、発熱、頭痛です。日焼けは誰しもがご経験があるかもしれませんが、必要以上に肌が日光を浴びることにより、皮膚に炎症が起きます。やけどの一種です。症状が軽いものであれば、皮膚がむけて回復に向かいますが、重症になると発熱や水ぶくれになります。

(6)あせも

症状としては、湿疹、水ぶくれ、かゆみがあります。汗が出る管が詰まってしまって、表皮や真皮に汗が溜まってしまい、透明や白や赤のブツブツができます。幼い子どもや汗っかきの人に発症の多い病気です。

(7)水ぼうそう

生きているうちに必ず1回はかかる病気と言われています。予防接種によって、ならない場合もありますが、幼児期によくかかります。大人になってかかると症状はとても重くなります。水ぶくれができて、破れてしまい、かさぶたになって治るという経過をたどります。

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5)専門家での受診を!行われる可能性のある検査・治療方法

(1)気になるときは皮膚科の受診

皮膚のことですので、まずは皮膚科を受診します。もしも気になる病気がある場合には、その他の科を紹介してもらいましょう。どのような症状、どのような期間続いているかなど、わかる範囲のことを詳しく先生に伝えることが大切になります。

(2)皮膚の細胞をとって顕微鏡で検査

微生物がいないか、黴菌が繁殖していないかなどを確認するために、皮膚の一部の組織をとって調べます。これもとても大事なことです。

(3)病名の決定

何が原因なのか、問診だけでわかることもありますし、皮膚の状態を見ただけでわかることもあります。診断されたら、病気に合った薬が出て、あとは自宅で薬を飲んだり、貼ったり、塗ったりしながらの治療になります。

(4)費用

初診料(その病院にかかるのが初めてではない場合は再診料)と診察料、お薬代になりますが、現在は自由診療制になっているので、病院によってはまちまちです。お薬が院外処方の場合も、少し高くなります。

6)生活習慣から予防を!上記の病気への予防習慣と予後の過ごし方

(1)かさぶたと甘く見ずに

できるだけ皮膚の再生を促すために、たんぱく質を積極的にとりましょう。日ごろの食生活についてはバランスの取れた食生活を心がけることがとても大切です。

(2)規則正しい生活

毎日3回食事をとる、お酒を飲みすぎない、など規則正しい生活を送ることによって傷の治りが早くなります。傷の治りが早くなるということは、かさぶたも早く自然に取れます。

(3)とにかくかさぶたは自らはがさない

かさぶたは傷を守る保護材のようなものです。そんな傷の保護をしているものを無理にはいでしまうと傷もなおりませんし、なんどもまたかさぶたができてしまいます。かさぶたの下には新しく再生された皮膚があるのです。それが傷ついてしまうと、傷は永遠と治らないですよね。ですので、かさぶたははがさないでください。

(4)規則正しい生活を心がける

早寝、早起き、バランスの取れた食事、軽い運動など、規則正しい生活を心がけることによって、傷を早く治します。規則正しい生活を心がけることは、悪いことは生みません。生活習慣病を予防したり、改善したりすることはもちろん、すがすがしい気持ちにもなります。それで傷が早く治るならば、これに越したことはありませんよね。

(5)ストレスをためない

ストレスは万病のもとになります。実際に私がストレス満点の時は傷の治りは遅いですし、他のケガについてもなかなか治りません。そして病気もたくさん出てきます。ですので、ストレスをためない生活をすることはとても大切で、傷の治りも早くなります。ストレスは何にでも通じるものになりますので、適度に発散する方法や、心にゆったりした時間を持たせるように心がけてください。何かに追い立てられた生活はとても苦しいものになります。






今回のまとめ

1)どんな種類がある?かさぶたの種類と症状の違い

2)何が原因?かさぶたが治らない場合の3大原因とは

3)試せる応急処置はある?治らないかさぶたへの対処方法とは

4)これってただの怪我?他の怪我や病気かどうかのチェック項目とは

5)症状が続く場合に・・考えられる7種類の病気とは

6)専門家での受診を!行われる可能性のある5つの検査・治療方法

7)生活習慣から予防を!上記の病気への予防習慣と予後の過ごし方