鼻をつまんでいる女性

鼻の穴が痛む。触れた時に瞬間的に激痛が走ったり、鼻の渇きによってヒリヒリとした痛みが続く場合もありますね。「すぐに治るだろう」と放置すると大変な事になってしまうかもしれません。今日は鼻の痛みについて、考えられる病気や原因をご紹介します。






鼻の穴が痛い?考えられる5大原因と注意したい病気とは


1)どんな症状が現れる?鼻の穴が痛い場合の症状とは

(1)穴の表面の痛み

鼻の穴の中、表面に直接痛みを感じる場合は、外傷によって粘膜が傷ついている可能性があります。鼻をほじったり、何かの拍子に爪などで傷を付けてしまっている場合や、寒い時期になると粘膜が乾燥する事により、些細な事で傷ついてしまう事がよくあります。

(2)渇きによる痛み

秋から春にかけて気温が低下すると、室内外ともに空気が乾燥し、粘膜が傷つきやすくなります。また、乾燥そのものも、ヒリヒリとした痛みを生じる場合があります。

(3)ツンとした痛み

温度差の激しい所を移動すると、鼻の奥がツンと痛む事があります。特に冬場などの寒い時期に、暖房の効いた室内から外へ出た時などによく起こります。

(4)特定の場所に強い痛みを感じ場合

鼻の中のある一点に触れると、突然強い痛みに襲われる事があります。痛みに思わず目を閉じてしまう程の痛みであれば、粉瘤や鼻せつなどの病気にも注意が必要です。

(5)鼻の奥の方に異物感や詰まったような感覚がある

このような場合には、副鼻腔炎による炎症の可能性があります。鼻の空洞に膿が溜まる事により、鼻の両サイドが張った感じがしたり、炎症の度合いによっては痛みを伴う事もあります。いずれの場合も、数日程度で無くなるようであれば外傷や乾燥による一時的な痛みの可能性が高くなります。しかし、症状が継続する場合や、頻繁に同じような痛みに悩まされる場合には病気が隠れている可能性もあります。出来る限り早い段階で、医師の診察を受けてください。

2)痛むのはなぜ?鼻の穴が痛む4大原因とは

(1)外傷

鼻の内部は、薄い粘膜に覆われています。視覚、嗅覚、味覚など、人間にとって重要な五感に関する組織は非常に繊細な構造となっている為、粘膜によって保護されていますが、爪などの固いものが触れるとすぐに傷がついてしまいます。鼻が気になってすぐほじってしまう方は、粘膜が傷ついている可能性があります。小さな傷であれば問題ありませんが、外部から強い衝撃を受け大量に出血した経験などがある場合には自己治癒力だけでは改善できない状態になっている場合もあります。このような場合には、必ず医師の診察を受けてください。

(2)乾燥

人体の約60~65%は水分で構成されています。秋から春にかけての空気が乾燥する時期には、鼻の粘膜が乾燥し、炎症が起きやすくなったり、傷がつきやすくなる事によって痛みを感じる場合があります。

(3)炎症による痛み

繰り返しになりますが、鼻の内側は非常に弱い為、粘膜によって保護されていますが、それでも炎症が起きやすい部位である事に変わりはありません。鼻の場合は、花粉に代表されるアレルギー性の鼻炎や、風邪などに伴う炎症などにより痛みが生じる場合があります。

(4)できもの・腫瘍などによる痛み

鼻やその周辺などにできものや腫瘍などがある場合、触れた際には非常に強い痛みを感じます。外傷や乾燥によるものとは違い、鼻の内部の特定の場所に触れると激痛が走るのが特徴です。痛みが継続する場合や、繰り返し痛む場合には医師の診察を受けることをおすすめします。

3)試せる応急処置はあるの?痛みへの対処方法とは

(1)とにかく触らない

痛みや違和感を感じると触れたい衝動に駆られてしまいますが、外傷や乾燥による痛みの場合には傷を開いてしまうなど症状を悪化させてしまう事になります。また、鼻炎やウイルス性の炎症の場合には、手で付着した外部の細菌やウイルスによる感染のリスクも伴う為、極力触れないようにする事が望ましいでしょう。

(2)乾燥する場合には就寝時にマスクを

鼻や喉が乾燥している場合には、就寝時にはマスクを着用すると乾燥をふせぐ事ができます。顔を覆われる事によって寝苦しさを感じる事もありますが、市販されているマスクの中には空気の流れなどを考慮した製品もたくさんあります。ドラッグストアなどで、自分に合ったマスクを探してみてください。

(3)風邪を引いている場合には、鼻のかみ方にも注意が必要

風邪などの炎症の為に鼻水が止まらない場合などは、鼻のかみ過ぎや間違ったかみ方の為に、粘膜の炎症を悪化させてしまう場合があります。片方ずつ、口をしっかり閉じて力を入れ過ぎないようにし、十分に空気を吸い込んでから斜め下を向いてかむのが正しい方法です。

(4)できものの場合には塗り薬が効果的

できものや、軽い炎症による痛みの場合には、市販の軟膏(塗り薬)などを塗る事も効果的です。ドラッグストアなどで多くの種類の軟膏が販売されていますが、症状によって適した薬が異なる為、薬剤師などに相談するのが望ましいでしょう。また、応急処置としてはオロナイン軟膏を綿棒などを使って塗る事も効果的です。

※市販の塗り薬などは、原因となる病気によっては症状を悪化させる事があります。可能な限り医師の診察を受け、適切な指示を受けてください。






4)これって病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

軽い痛みが、数日程度続くだけの場合には一時的な外傷や炎症の場合が多い為、必要以上に心配する事はありません。しかし、痛みが強い場合や、数週間以上に渡って継続する場合、また何度も繰り返し発生する場合には病気の疑いもある為、医師の診察を受けてください。

5 )症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは

(1)粉瘤(アテローム)

粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚にできる良性の腫瘍の一つです。ニキビのように表面と細く繋がっている事が多いですが、ニキビよりはるかに大きなしこりができるのが特徴です。本来、表皮は新陳代謝によって古い角質がどんどん剥がれ落ちていきますが、なんらかの原因によって皮膚の内部に角質が溜まるとしこりが形成されます。細菌などに感染し炎症を起こすと、感染性の粉瘤になります。

(2)鼻せつ

鼻せつ(びせつ)とは、鼻の穴の入口の鼻前庭(びぜんてい)と呼ばれる場所が細菌に感染し、膿が溜まる病気です。汗腺、皮脂腺、鼻毛などの毛穴に爪などによる傷から感染し、腫れや痛みが生じたり、赤みを帯びたりします。放置すると、鼻全体から顔へ炎症が拡大し、最終的には頭の骨の内部に入り込み頭蓋内合併症(ずがいないがっぺいしょう)と呼ばれる内部の腫瘍などを引き起こす可能性があります。

(3)副鼻腔炎

副鼻腔炎とは、「蓄膿症」とも呼ばれ、顔の中にある空洞に膿が溜まる病気です。風邪をひいた後、咳や熱などの症状は治ったのに、鼻水だけが止まらない場合には副鼻腔炎が疑われます。また、炎症が続く事によって鼻の粘膜が痛む事により、乾燥や痛みに悩まされる事も多くあります。

(4)ヘルペス

可能性としてそう高くはありませんが、鼻の穴にヘルペス(ウイルスによる感染症で、小さな水ぶくれができる病気です)ができる場合があります。炎症自体がひどくなくても、水ぶくれから家族などに感染する場合がある為、早期の治療が必要です。

カルテを持っている医者

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

原則として、鼻の穴が痛む場合には「耳鼻咽喉科」を受診してください。精密検査や手術などが必要な場合には必要に応じて大病院などを紹介されます。問診・触診などの簡単な検査とともに、以下のような検査が行われます。

(1)鼻鏡・内視鏡検査

鼻鏡とよばれる鏡や、内視鏡を鼻に入れて行う検査です。鼻水の量や性質、また鼻の腫瘍の有無などを調べます。費用は、内視鏡の場合でおおむね5,000円程度です。

(2)画像検査(レントゲン検査・CT検査・MRI検査)

エックス線や磁気によって体内を撮影する検査です。炎症の範囲や程度などを調べる事ができます。CT・MRI検査では、レントゲンと同じく体内の画像を撮影しますが、レントゲンだけでは判断が付かない場合などに行われ、レントゲンよりもより精密に撮影する事ができます。費用は、レントゲンの場合で2,000円から3,000円程度、CTの場合では撮影枚数などにより異なりますが、おおむね4,000円から7,000円程度です。

(4)細菌検査

鼻の穴の中から針を刺して分泌物を検査したり、鼻の中やのどの奥などの分泌物を綿棒などで採取して検査します。原因となる細菌によって処方される薬も変わる為、ほぼ確実に行われる検査の一つです。費用は、1,000円から2,000円程度です。

(5)手術などの外科的治療

副鼻腔炎や粉瘤などの腫瘍に対しては、手術による摘出が行われる場合があります。副鼻腔炎の場合には患部を切り開いて膿を出したり、腫瘍の場合には腫瘍そのものを切り取る手術が行われます。手術費用は、手術の方法や患部の広さなどにより大きく異なりますが、副鼻腔炎の場合でおよそ20,000円から100,000円程度、粉瘤などの摘出手術の場合には、3cm未満の小さなものでおよそ6,000円程度、6cmを超える大きなものでは100,000円程度です。

※上記費用計算は、3割負担の場合の目安です。負担率や行われる検査・手術によって費用は大きく異なる場合があります。また、高額医療費制度が適用された場合の費用を目安として掲載しています。

7)生活習慣を改善しよう!鼻の穴の痛みへの4つの予防習慣とは

(1)鼻をほじる癖がある場合には対策を

鼻をほじると、爪によって鼻の粘膜に傷を付けてしまいます。鼻血が出たり、小さな傷でもウイルスに感染してしまう場合もあります。なにげなく鼻をほじってしまう癖がある場合には、意識的に鼻に触れないように努力する事も大切です。

(2)乾燥は大敵。寒くなる季節にはマスクを

鼻の粘膜は、乾燥に非常に弱い為、就寝時だけでなく、外出時など外気に直接触れる場合にはマスクを着用する事によって乾燥を防ぐ事ができます。風邪予防の為にも、ウイルスカットに対応したマスクを使用すると良いでしょう。

(3)喫煙も粘膜を刺激。出来る限り禁煙を

タバコの煙には、有害な物質が多く含まれています。鼻と口はつながっている為、喫煙は鼻にもダメージを与える事になります。喫煙する方の場合には、本数を減らすなどして極力負担をかけないようにしましょう。また、家族で喫煙者が居る場合には、共用のスペースでは禁煙にするなどの受動喫煙を防ぐ為の対策も有効です。

(4)食生活の改善も効果的

アレルギー性の鼻炎などの場合、栄養バランスを適正にする事によって予防効果があります。5大栄養素(ビタミン・ミネラル・脂質・糖質・炭水化物)をバランス良く摂取する事によって基礎代謝や免疫力を高める事ができます。また、ねぎ・青魚・ヨーグルト・トマトなどには炎症を抑えたり、活性酸素を輩出するなど腸内環境を整える成分が豊富に含まれています。また、刺激物やアルコールなども粘膜を刺激し、鼻づまりなども起こしやすくなるので注意が必要です。






今回のまとめ

1)どんな症状が現れる?鼻の穴が痛い場合の5つの症状とは

2)痛むのはなぜ?鼻の穴が痛む4大原因とは

3)試せる応急処置はあるの?痛みへの対処方法とは

4)これって病気?病気かどうかのチェック項目と判断基準とは

5 )症状が続く場合は注意!考えられる4種類の病気とは

6)治まらない場合は専門家へ!症状への検査・治療方法

7)生活習慣を改善しよう!鼻の穴の痛みへの4つの予防習慣とは